
映画「ジャンゴ 繋がれざる者」を見ました。
アメリカの歴史を目の当たりにしつつ、
なかなかえぐい映画でもありました。
19世紀中期のアメリカ南部、
奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、
賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)によって、
自由の身になり、ふたりで賞金稼ぎを続けつつ、
ジャンゴは離れ離れになった妻を探す、そして…
ってお話。
まず、19世紀中期のアメリカ南部を知ることになります。
黒人、奴隷、賞金稼ぎ。
繋がれた人々がいて、で、銃ですぐに人を撃ちます。
こんな時代があったんだなぁって。
ストーリーの核心はジャンゴの妻探しです。
奴隷という身から解放されたジャンゴは、
ひどい仕打ちにあっている妻をひたすら探し、
取り戻そうとするのです。
そこにあるのは、ただただ「復讐」です。
そして、ジャンゴは目的を果たします。
そのために、
ものすごい数の銃弾が飛び、
ものすごい量の赤に画面が染まります。
監督はクエンティン・タランティーノ。
少々えげつない内容の映画であるのですが、
それをタランティーノ風に仕上げているという感じ。
なかなか重いテーマでありながら、
エンターテイメント。
ジャンゴ役のジェイミー・フォックスの、
復讐に燃える鋭い目つきが素晴らしい。
キング・シュルツ役のクリストフ・ヴァルツの、
知的な冷徹ぶりがたまらない。
悪役、カルヴァン・キャンディ役のレオナルド・ディカプリオの、
勢いある憎々しさが恐ろしい。
3人とも実に良い演技です。
19世紀半ばのアメリカを知りたいとき、
復讐に燃える男を見たいとき、
タランティーノのエンターテイメントを
思う存分味わいたいとき、
オススメの作品です。