2022年09月03日

映画『のぼうの城』

映画「のぼうの城」.jpg

2012年の日本映画、
「のぼうの城」を観ました。
歴史物でありながら、
ライトに楽しめる映画で、
とても面白い作品でした。

戦国末期、豊臣秀吉、石田三成勢の、
2万人の大軍に、
たった500人の兵を率いて勝利した、
領民から“のぼう様”と呼ばれる、
武将・成田長親のお話。

まず、戦国末期の日本の様子を、
垣間見ることができて興味深いです。
お城があって、お侍さんがいて、
武将がいて、百姓がいて。

ちょっと歴史にも触れることができるし、
有名な歴史上の人物を誰が演じているのか、
そこも興味深いところでした。

次にその戦がなかなか迫力があり、
おお!と引き込まれます。
馬に跨り、敵軍の兵を斬る。

のぼう様のキャラクターもあって、
どこかのどかな雰囲気で話が進んでいたのに、
いきなりえぐい描写が飛び込んできます。

500の兵の思わぬ強さに驚いて、
対抗手段として選んだのが“水攻め”。
その工程は大がかり。
なるほど、こんなスケールの攻めだったのか、と。

そして、そんな水攻めさえも乗り越えて、
500人の兵が勝つわけですが、
2万の兵に対して、
500人の兵で勝てるその方法が、
とても面白い。

500人の兵を率いる、
“のぼう様”と呼ばれる成田長親。
天才でありながらでくのぼう。
その差は紙一重。

でも、彼はカリスマなのです。
でくのぼうでありながら、
人を引き付ける魅力が満載です。
その象徴が田楽踊り。
この映画のハイライトでしょう。

なんといっても、のぼう様を演じた、
野村萬斎さんが素晴らしい。
キャラクターにマッチした表情、振る舞い、佇まい。

で、田楽踊り。
とっても楽しい歌と踊りで、
観てるこちらも楽しい気持ちになってしまう。

それでいて、
揺れる船の上で踊っていたりするので、
身体の使い方の巧みさに感心もしたり。

野村萬斎さんの他のキャストも超豪華。
榮倉奈々さん、成宮寛貴さん、山口智充さん、
市村正親さん、佐藤浩市さん…書ききれず。

一番好きなシーンは、
百姓の娘ちどり(芦田愛菜さん)と
お侍さん利英(佐藤浩市さん)の、
握り飯を巡るやりとり。

可愛くて、微笑ましくて、
なんだか心がほっこり。

“のぼう様”成田正親を知りたいとき、
戦国時代の戦の凄さを観たいとき、
カリスマとは何かを感じたたいとき、
オススメの映画かと。

いやぁ、
映画って本当に素晴らしいものですね。
それでは、また次回、
さよなら、さよなら、さよなら。
posted by 彷徨えるピアノマン at 23:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする