2022年09月30日

形見

BLOG20220930.jpg

母ちゃんは片目が義眼だったのですが、
去年の秋頃から自分で入れられなくなって、
僕が手伝ったりしていました。

母ちゃんが亡くなってから、
義眼は大切にとっておこうと、
思っていたのですが、
葬儀のときに担当の方に、
紛失させられてしまったのです…。

きっと、これも意味があることなんだろう、
そう思って受け止めていましたが、
母ちゃんの“身体の一部”でもあるので、
やっぱり手元に置いておきたかったな、
そんな思いが強くなっていました。

先日、母ちゃんが使っていた、
鏡台を整理していたら、
白い箱がありました。

ふたを開けて中を見てみると、
嗚呼、これは…。
母ちゃんの義眼が入っていました。

最期に使っていたものではなく、
昔、使っていたものでしょう。

でも、それは確かに母ちゃんの義眼なので、
形見が見つかったことになりますし、
あと、逢えなくなった母ちゃんに、
久々に出逢えたような気がして、
すごく嬉しい気持ちになりました。

思わず涙がこぼれてしまいそうになるほど、
見つけた瞬間は、
それほど嬉しい気持ちでした。

母ちゃんに出逢えた、
そんな秋です。
posted by 彷徨えるピアノマン at 23:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする