
映画『秒速5センチメートル』を観ました。
桜が美しくて、そして切ない映画でした。
淡い恋、いつか会える想い。
過去はとかく美しいもの。
あのときにこだわる主人公は、
探し続けるのです。
男は得てしてそんな生き物。
向かいのホーム、路地裏の窓、
こんなとこにいるはずもないのに…。
追いかけているつもりが、
時の流れに置き去りにされてしまう、
すれ違い、振り返っても、
そこにはいないものです。
秒速5センチメートルというのは、
桜の花びらが落ちるスピードだそうですが、
実際はもう少し速い、と。
きっと桜の花びらは、
できる限りゆっくり舞い降りて欲しい、
ってことでしょう。
桜の季節に、
ちょうどいい作品です。