
夏が過ぎゆくとき、
ふと見たくなる映画、
『海街diary』。
鎌倉で暮らす3姉妹が、
父親の葬儀をきっかけに、
父親が別の女性ともうけた腹違いの子と会い、
その子を鎌倉に迎え入れて一緒に暮らしていく、
そして…ってお話。
まず4姉妹の暮らしぶりが面白い。
それぞれいろんな問題を抱えているけど、
ときにぶつかり合いながら、
なんとなく乗り越えていく。
鎌倉にやってきた四女・すずは、
はじめは心からの笑顔を見せない。
でも、姉たちの優しさ、仲良くなった男の子との交流で、
その表情が少しずつ解れていく。
そんなすずを長女・幸が父親との思い出の場所、
高台に連れ出す。
そこで吐き出されたふたりの心の叫び。
それは区切りの叫び。
そして、幸はすずを抱き寄せる。
このシーン、思わず涙…。
淡々と描かれていくストーリーが、
逆に4人の生活をリアルに感じさせてくれる。
人生っていろいろあって、
いろんな感情を抱くもの。
それでも人は、
「誰のせいでもない」
と、受け止めて前を向いて歩いていく。
そんなことを感じた映画でした。
鎌倉の街並み、江ノ電、しらすトースト、
海の香りを感じさせてくれる絵も素敵。
桜のトンネルには思わず「おぉぉ」と。
乗り越えたいとき、
鎌倉を感じたいとき、
4人の綺麗な女優さんを見たいとき、
オススメの映画。
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