冬の木漏れ日が、
緑を優しく照らしています。
冬でも青々と。
3年前のちょうど今頃、
母ちゃんが突然、
呟き始めました。
「出演者がひとり。
傍観者がひとり…」
この言葉を、
ずっと呟いていました。
意味不明の言葉に、
きっと意味があるんだろうな、と。
その後、母ちゃんは入院をしました。
春になったら、
また元気な母ちゃんが戻ってきて、
前みたいな生活を始められる、
そんなストーリーを描いていました。
早いもので、
母ちゃんがいない正月も、
3回目になりました。
悲しみは、
変わらないものです。
冬の木漏れ日に優しさが、
とてもとても、
胸に沁みるのです。